今日は、お宮参りで使われる
「掛け着」について調べてみました。
いろんな柄や模様が描かれている掛け着。
それぞれに意味がある事を
ご存知でしょうか。
「なんとなく意味がありそう…」といった段階から、
「この子にはこんな風に育ってほしいな」と
願いを込めて柄を選べるように、
よろしければご覧下さい。
【掛け着とは】
赤ちゃんにとっての晴れ着です。
昔、赤ちゃんがまだ長く生きることが
できなかった時代。
医療が発達していなかったので、
病気や飢餓で長く生きられない
赤ちゃんはたくさんいました。
赤ちゃんが1ヶ月ほど生きられた時には、
氏神様の神社にお参りして、
村の一員として認めてもらう事を
お宮参りといい、
その時に着ていく着物が、
掛け着というわけです。
赤ちゃんの健やかな成長を
願う為、いろんな縁起物が
刺繍されています。
ことりのスタジオにある
掛け着の柄で、
少しご説明していきたいと思います。
【男の子編】
「兜」
大事な頭を守る兜は、
邪気や災厄から身を守る意味があり、
武将が身につけることから、
権力や地位の象徴です。
袖に描かれている、
打ち出の小槌や軍配団扇も、
縁起物や武将が持つものです。
【鷹】
鋭い眼光と尖った爪、
空高く飛び上がる鷹は、
「本質を見極める」
「掴んだ幸運を離さない」
といった意味があります。
昔、高貴な人物が好んでいた、
「鷹狩り」も、権威の象徴でした。
この着物にも、打ち出の小槌や、
扇子、軍配団扇があります。
【御所車】
こちらの掛け着は、
メインの柄は鷹ですが、
鷹の少し下に【御所車】が見えます。
貴族の乗り物だったものです。
お金持ちになれますようにという意味が
込められているかもしれません。
打出の小槌と、
所々に「松」の絵が見えます。
松の緑色は、「常盤色」(ときわいろ)といい、
文字の表す通り、縁起物です。
長寿や子孫繁栄を意味するそうです。
【写真はないけど他にもあるよ】
「龍」
古代中国では全ての生き物の祖先とされる龍。
辰年生まれの男の子の縁起物です。
「矢」
兜や軍配団扇と同じく、
武将が持つもの一つです。
「破魔矢」という矢があるように、
邪気を払うお守りの意味もあります。
「束ね熨斗」
水引と一緒に飾られる、熨斗。
元は神仏に供え物をする時に使われ、
贈答品にも使われるようになりました。
たくさんの人からの祝福を意味します。
いかがでしたか?
鷹や兜、龍はなんとなくイメージが
付きますが、その他の細かいものにも、
意味が込められていました。
次回は女の子編をお届けします。